【デジタル】空間3DデータとXR(クロスリアリティ)を活用したまちづくり(社会・技術動向)

<概要>

●仮想現実や拡張現実などのXRとは

●国土交通省が進める3D都市モデル「PLATEAU」

●都市空間情報デジタル基盤構築支援事業

●空間の3Dデータを公開する自治体

●XRを活用した自治体の取り組み

<チェックポイント>

●自治体空間の3Dデータ化

●XR技術を活用した施策

<掲載事例>

●東京都、兵庫県、静岡県

●東京都渋谷区、滋賀県東近江市、福島県いわき市、兵庫県市川町

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XR(クロスリアリティ)とは
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●XRとは

・XRとは、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」といった先端技術の総称。

・VR(仮想現実)は、CGや360度カメラによって作成された全方位の映像を、専用のヘッドマウントディスプレイを装着して体験する。

・AR(拡張現実)は、スマホなどを介して現実世界を見たときに、仮想の存在であるデータや画像を街並みや商品に重ねて表示することで、現実世界を“拡張”する。

https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20180816/2406

●AR(拡張現実)を用いたゲームやアプリの普及

・ゲーム「ポケモンGO」では、現実世界の風景にキャラクターの映像を重ねる「AR」を使った機能により、現実世界にそのキャラクターが居るかの様な写真が取れる。

・加工カメラアプリ「SNOW」も、スマホを通じて動物の耳をつけたり目を大きくしたりした写真を撮れる、「AR」を使ったアプリ。

https://gamewith.jp/gamedb/article/show/314746?from=ios

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政府はXRの基盤となる3D都市モデル構築を補助
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●国土交通省が進める3D都市モデル「PLATEAU」

・国土交通省は2020年12月、3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクト「PLATEAU」を開始。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/nishida/1297919.html

・都市活動のプラットフォームデータとして3D都市モデルを整備し、 そのユースケースを創出。

・オープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出し、活用できる。

・都市活動モニタリング、防災、まちづくりなどに活用が期待できる。

https://www.mlit.go.jp/plateau/

●都市空間情報デジタル基盤構築支援事業

・政府は2022年度から、全国の地方公共団体がPLATEAUに参画し、3D都市モデルの整備・活用・オープン データ化を推進するための補助制度を開始。

・3D都市モデルの整備・更新と、3D都市モデル活用したユースケースの実装経費が対象で、補助率は1/2。

・初年度は36の都道府県・市町村の事業を採択し、多様な 分野で3D都市モデルを社会実装していく。

https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/plateau_hojo.html

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空間の3Dデータを公開する自治体
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●デジタルツイン実現プロジェクト(東京都)

・デジタルツインとは、センサーなどから取得したデータをもとに、インフラ・経済活動・人の流れなどをサイバー空間上に「双子」のように再現したもの。

・防災・まちづくり・モビリティ・エネルギー・自然・ウェルネス・教育・働き方・産業といった様々な分野での活用が期待されている。

・2021年度の実証事業は、地下空間も含めたリアルタイム人流可視化、地下埋設物の3D化による業務改善効果検証、スマートフォンを活用した3Dマップ更新検証。

https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

・有識者で構成される「東京都における『都市のデジタルツイン』社会実装に向けた検討会」を設置。

・「東京都デジタルツイン3Dビューア」の掲載データと、オープンソースによる3D都市モデルのデータ変換ツールを公開。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/01/26/09.html

●全国初「全県土分の高精度3次元データ」を公開(兵庫県)

・兵庫県は「ひょうご・データ利活用プラン」に基づき、データの集積・活用による価値創造の取組を推進。

・2022年5月13日に、県土の高精度な3次元データをWebサイトに公開、1mメッシュの高精度で全県土分のデータ公開は全国で初めて。

・詳細な地形や構造物の現況把握・分析が可能になるため、地域課題の解決などに積極的に活用されることを期待。

・民・産・学・官の協働による地域課題の解決に向けた取組を推進するため、利活用のアイデア・提案を募集。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk26/hyogo-geo.html

●土石流災害でも活用された「VIRTUAL SHIZUOKA」(静岡県)

・現実空間をスキャンした高密度な3次元点群データを取得・蓄積し、仮想空間にデジタルツインとしての県土を構築する「VIRTUAL SHIZUOKA構想」。

・取得したデータは、「VIRTUAL SHIZUOKA データセット」として、誰もが自由に使えるオープンデータとして公開。

・自然災害の激甚化、社会インフラの老朽化、過疎地域などにおける公共交通の縮小など、深刻化する課題に対応。

http://www.nga.gr.jp/app/seisaku/details/5494/

・2021年7月3日に熱海市で起きた大規模土石流において、静岡県が公開する3D点群のオープンデータ「VIRTUAL SHIZUOKA」の活用が進んだ。

・土石流発生後、災害の専門家や事業者らが、SNS上で「#静岡点群サポートチーム」のハッシュタグで、有志チームを結成。

・自主的に現場地形を3Dで分析し、被害規模の把握。また原因として「盛り土」の存在も指摘した。

https://digital-construction.jp/administration/175

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XRを活用した自治体の取り組み
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●自治体公認のXRプラットフォーム「バーチャル渋谷」

・渋谷区観光協会は2020年5月、KDDI・渋谷未来デザインを中心とする参画企業と「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」を立ち上げ。

・渋谷駅前のスクランブル交差点をバーチャル空間に再現し、イベント会場として1日貸し切ることもできる。

・バーチャルイベントプラットフォーム「cluster」アプリから、スマートフォン・PC・VRゴーグルで利用が可能な様々なVRイベントを開催。

https://vcity.au5g.jp/shibuya

●XR技術を活用した観光ツアー(滋賀県東近江市)

・人気の観光スポットである近江商人屋敷「外村繁邸」の館内において、XR技術を活用したツーリズムを体験する観光モニターツアーを実施。

・AR技術を活用した人気キャラクターによる施設案内、VR技術を使った遠隔によるリアルタイムの説明、多言語案内サービスの提供など。

https://www.toppan.co.jp/biz/social/case/tourism05.html

●広報誌へXR技術を活用(福島県いわき市、兵庫県市川町)

・福島県いわき市は、東日本大震災からの復興を伝える広報誌『ふるさとだより』にてARを活用。

・記事中の画像にARアプリの入ったスマホをかざすと、実際のイベントの様子が動画で閲覧できる。

・兵庫県市川町の広報誌では、COCOARを使って成人式の動画をみることができるようにした。

・普段は広報誌を見ない若年層であっても手に取られることが多く、発行部数に対して閲覧数が多くなるという状況。

https://www.coco-ar.jp/activation/freepaper/government.html

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チェックポイント詳細
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●自治体空間の3Dデータ化

・自治体の一部地域を3Dデータ化して公開しているか。

・国土交通省や都道府県が公開している3Dデータを活用できないか。

・都市空間情報デジタル基盤構築支援事業の補助金を検討してはどうか。

●XR技術を活用した施策

・XRを活用したイベントを開催しているか。

・バーチャル観光やARによる案内など、観光に活用できないか。

・XRを広報に活用してはどうか。

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さらなる調査のためのリンク集
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XR技術の事例
https://www.motto-ar.com/govtech-xr-202107/

【情報】総務省2022年度自治体予算の論点(5)地域課題をデジタル実装で解決(政策メルマガ)
https://policy-making.com/db/6609/

【まちづくり】総務省の2022年度自治体予算の論点(2)首相肝いり「デジタル田園都市国家構想」(政策メルマガ)
https://policy-making.com/db/6601/

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