【情報】自治体のスーパーシティ提案（1）農村・中山間地域の未来像（事例研究）

＜概要＞

●スーパーシティ構想の公募に自治体から31件の提案

●AIやビッグデータを活用した「丸ごと未来都市」スーパーシティ

●パッケージ化された自動農業システムで新規参入を増やす

●データによる農地の高度活用で稼げる農業に

●6町の広域連携と滞在型スマート複合施設でスーパーシティを目指す

●県と町の連携で最先端テクノロジーによる未来観光

＜チェックポイント＞

●スーパーシティ提案の検討経過

●農林漁業のスマート化

●人口減少地域に人を呼び込む仕組み

＜掲載事例＞

●和歌山県

●北海道更別村、秋田県仙北市、三重県多気町・明和町・大台町・度会町・大紀町・紀北町、和歌山県すさみ町

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スーパーシティ構想に自治体から31件の提案
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・人口減少社会の課題解決を目指して、AI＝人工知能やビッグデータなどを活用した実証実験を住民参加で進める「スーパーシティ構想」。

・政府が2021年4月中旬まで自治体の提案を公募したところ、10年ほど先の生活をイメージした提案が31件寄せられた。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210505/k10013013351000.html

・政府は今年の夏をめどに、専門家による調査会で提案を5件程度に絞り込み、実施する自治体を決定する方針。

https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/dai50/sankou3.pdf

・各自治体の提案から、農村・中山間地域、地方都市、大都市の未来像を、3回に分けて紹介する。

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「丸ごと未来都市」スーパーシティとは
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●AIやビッグデータを活用した都市設計

・AI及びビックデータを活用し、社会のあり方を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的には急速に進展。

・スペインのバルセロナ市では、駐車場やゴミ箱の空き状況をセンサーで検知し、渋滞緩和やゴミ収集に活用。

・中国の杭州市では、Aiカメラで事故や渋滞を検知したり、顔認証で無人コンビニが実現。

・日本にも必要な要素技術は揃っているが、実践する場所がない。

・国家戦略特区制度を活用しつつ、住民と競争力のある事業者が協力し、世界最先端の「丸ごと未来都市」を目指す。

https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity.pdf
（2ページ）

●スーパーシティ構想・3つのポイント

・AIやビッグデータなど先端技術を活用し、行政手続き・移動・医療・教育など幅広い分野で利便性を向上。

・複数分野の先端的サービス実現のため、データ連携基盤を通じて様々なデータを連携・共有。

・先端的サービスを実現するための規制改革を同時・一体的・包括的に推進。

https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity.pdf
（3ページ）

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データ連携による農村・農業の未来像
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●パッケージ化された自動農業システムで新規参入を増やす（北海道更別村）

・無人栽培や除草システムなど、自動農業システムのパッケージ化で準備期間を短縮し、新規参入者を呼び込む。

・村で農業データを管理し、データ連携で農業の管理コストを低減。

・データ駆動型サスティナブル農業複合施設で、冬季や老後も屋内農業を楽しむ。

http://www.sarabetsu.jp/file/contents/1273/11186/supercity_teiansyo.pdf
（8ページ）

●データによる農地の高度活用で稼げる農業に（秋田県仙北市）

・生育データや販路・物流等の情報を蓄積・共有することで、経験が浅い農業者でも高収益作物の生産を可能に。

・センサーやドローン等を活用した農地状況を把握できるサービスを展開し、作業負担が少ない農業の実現。

・出荷では、貨物運搬も行える乗り合い自動運転バスが市内を定期的に運行しているため、低コスト移動配送にも取り組む。

https://www.city.semboku.akita.jp/file/8673.pdf
（5ページ）

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広域連携による中山間地域の未来像
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●6町の広域連携でスーパーシティを目指す（三重県多気町・明和町・大台町・度会町・大紀町・紀北町）

・単独自治体では解決が困難な地域課題を、広域連携することにより27企業とコラボレーション。

・滞在型スマート複合施設「VISON」を新たに建設し、高速道路のスマートインターチェンジと直結。

・森林資源データ化によるスマート林業や、害獣駆除のデータ化と「VISON」における食肉提供も。

https://www.town.taki.mie.jp/material/files/group/4/sc20210416.pdf
（2、3、10、11、17ページ）

●県と町の連携で最先端テクノロジーによる未来観光（和歌山県すさみ町、和歌山県）

・最先端技術が実装された町で、来訪者が10年先の暮らしを体験できる「ライフケーション」。

・住民宅での食事や宿泊、住民の車での移動や観光など、住民と交流しながら暮らしを丸ごと体験できる。

・顔認証やマッチング技術とともに、食事提供や宿泊、有給休暇や交通の規制緩和も提案。

http://www.town.susami.lg.jp/docs/2021011200010/files/proposal.pdf
（2、4、9ページ）

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チェックポイント詳細
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●スーパーシティ提案の検討経過

・スーパーシティ提案の検討をしたことがあるか。

・自治体のITインフラや規制緩和についての取り組みはあるか。

・近隣でスーパーシティ提案を行った自治体との連携を検討してはどうか。

●農林漁業のスマート化

・データを活用した農林漁業の取り組みはあるか。

・ドローンや自動運転などを活用した物流について研究しているか。

●人口減少地域に人を呼び込む仕組み

・都道府県や近隣自治体と連携した、人口減少地域の取り組みはあるか。

・新しい技術を使って来訪者を呼び込むプロジェクトが考えられないか。

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さらなる調査のためのリンク集
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自治体のスーパーシティ提案一覧（内閣府）
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/koubo/supercity_koubolist.pdf

【街づくり】いよいよ始まる「丸ごと未来都市」スーパーシティ構想（政策立案メルマガ）
https://policy-making.com/db/5719/