【交通】貨物と旅客の混載による物流と公共交通の可能性（政策アイディア）│政策立案データベース

＜概要＞

●環境問題や人口減少対策、ドライバー不足解消の観点などから、物流の総合支援が必要

●貨物と旅客の混載輸送については平成29年9月に規制緩和

●鉄道・路線バスと宅配事業者との連携だけでなく、新幹線での長距離・短時間輸送や、地域タクシーの宅配、自転車での配送など

●連携の広がりはあるものの事業者数は少なく、制度の利用促進が課題

＜チェックポイント＞

●貨客混載輸送事業について地域・事業者の要望や自治体としての課題認識

●貨客混載事業の収益と公共交通支援に係わる補助金との関係

●都市間を結ぶ貨客混載事業について

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貨客混載輸送の取り組み事例
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・国土交通省は平成29年9月に、自動車運送業の生産性向上を目的として、貨客混載を規制緩和。

・これまで、貨客混載においては一部地域で社会実証実験が行われ、路線バスなどが従来の許可範囲内で事業化を進めてきた。

https://www.sankei.com/region/news/150604/rgn1506040017-n1.html

・規制緩和後は、過疎地域への物流の効率化を進める大手宅配事業者と、収益向上を図る公共交通機関の組み合わせも登場。

https://netshop.impress.co.jp/node/6396

・産地直送のイメージで都市部に農産物を売り込むツールとしても活用が進んでいる。

http://news.livedoor.com/article/detail/15608638/

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貨客混載輸送の今後の課題
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・2015年からスタートした岩手北自動車とヤマト運輸の貨客混載事業も課題が山積。

・旅客・貨物輸送事業者の双方にメリットがなければ運行が続けられない。

・荷物に対する取り扱いに工夫が必要で、旅客に支障が出ず、貨物量が適量でなければならない。

・過疎地域と都市部を結ぶことを前提としており、貨物需要や路線ダイヤとの整合性など、2社間の合意形成が難しい。

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チェックポイント詳細
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●貨客混載輸送事業に対する認識、ニーズ

・貨客混載輸送は物流の効率化や公共交通の維持などのメリットがある。自治体として推進すべきだと考えるがどうか。

・地域で貨客混載輸送について検討を進めている事業者は存在するか。

・存在しない場合は、いかにニーズを掘り起こすか。

・存在する場合は、どのような課題や行政に対する要望を持っているか。

●貨客混載輸送事業への財政的支援

・公共交通の維持に対する支援の一環として、貨客混載輸送事業の導入に補助金などの財政的支援を行ってはどうか。

・環境貢献・物流効率化・地域経済活性化などの観点から財政的支援を行うことについては、どう考えるか。

●高速バスの貨客混載輸送よるアンテナショップへの商品供給

・中山間地域の農産物等を複数地域から集めて、高速バスによる貨客混載輸送を活用して、
都市部の自治体アンテナショップに産地直送することを検討してはどうか。

●貨客混載輸送の対象拡大について

・貨客混載輸送の許可については人口3万人以下の過疎地域が対象となっているが、
公共交通の維持や物流の効率化、地域経済の活性化は3万人以上の都市間輸送についても必要なので、国に適用を求めてはどうか。

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さらなる調査のためのリンク集
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鉄道とタクシーを組み合わせて活用する宅配貨物
https://www.mlit.go.jp/common/001285565.pdf

都心アンテナショップ売れ筋ランキング
http://www.antennashop.jp/shop_info/top5.html

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