【交通事故対策】高齢ドライバーの交通事故対策(社会・技術動向)

<概要>

●東京・池袋で2019年4月19日昼、87歳の男性が運転する車に通行人が次々とはねられ、母子2人が死亡

●高齢ドライバーによる事故を防ぐには、運転免許の自主返納を進める必要がある

●同時に高齢者の移動手段の確保が課題

●また、高齢ドライバーが安全に運転できるためのソフト、ハードの対策も求められる。

<チェックポイント>

●高齢ドライバーによる交通事故の現状と対策

●高齢者のソフト・ハードの運転能力向上策

●高齢者講習や認知機能検査で、運転能力や判断力に衰えがある高齢者への対応

●自主返納後の移動手段の確保や、公共交通機関の維持・確保

<掲載事例>

●山口県、香川県

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高齢ドライバーによる交通事故の現状
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・東京・池袋で4月19日昼、87歳の男性が運転する車に通行人が次々とはねられ、母子2人が亡くなった。

https://www.asahi.com/articles/ASM4M5CQTM4MUTIL037.html

・2018年に起きた死亡事故の14.8%は、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故。

・事故原因はブレーキやアクセルの踏み間違いなどが136人(30%)、左右の確認をしないなどが105人(23%)

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運転免許更新の際の認知機能検査
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・事故の直近に認知機能検査を受けた414人のうち、ほぼ半数の204人が「認知症の恐れ」か「認知機能の低下の恐れ」との判定。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO43959940Z10C19A4CC1000

・70歳~74歳は座学+実車の高齢者講習、75歳以上は認知機能検査と座学+実車の高齢者講習を行い、
ドライブレコーダーを使った安全運転のアドバイスを行う。

・認知機能検査の結果、判断力などが低くなっていると判定された場合、医師に認知症と診断されると免許取り消し。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/menkyo/koshu/koshu/over75.html

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運転免許の自主返納
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・自主返納の件数が年々、増加しておりH30年度は約42万件。

https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/pdf/h30jisyuhennou.pdf

・返納しない理由は「買い物に行く際に車を使うから」で65.0%、「遊びに行く際に車を使うから」が56.9%、
「荷物の運搬に車を使うから」が45.3%、「家族の送り迎えに車を使うから」が39.4%と移動手段の確保が課題。

https://s.response.jp/article/2018/06/13/310809.amp.html

・都道府県別の運転免許返納の特典:移動手段を確保するために、バスやタクシー料金の割引を行う都道府県もある。

http://www.zensiren.or.jp/kourei/return/relist.html

https://matome.response.jp/articles/1354

・一方で、「運転をやめた高齢者が要介護状態に陥るリスクは、運転を続けている高齢者の約8倍になる」という、
国立長寿医療研究センターが65歳以上を対象に行った調査も。

https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no464/

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高齢ドライバーが事故を起こしにくくする取り組み
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・山口県警は、ドライブレコーダーを高齢ドライバーに貸し出し、運転時の映像を見ながらのアドバイスを、
高齢者講習以外の時にも行うことで、運転能力向上を図っている。

https://www.asahi.com/articles/ASK8C742GK8CUBQU00M.html

・香川県では、自動ブレーキ・車線逸脱警報(又はレーンキープアシスト)・ペダル踏み間違い時加速抑制装置 ・先進ライトなど、
安全運転サポート車を購入する際の補助制度を全国に先駆けて創設。

https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/subsite/asvhojo/index.shtml

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チェックポイント詳細
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●高齢ドライバーによる交通事故の現状と対策

・都道府県内の高齢ドライバーによる交通事故の現状と現在行っている対策はどのようなものがあるか。

・これまで行った対策でどのような効果があったか。

●高齢者のソフト・ハードの運転能力向上策

・自主返納に頼るしかない現状の仕組みに加えて、高齢者の運転能力向上も同時に必要だが、どのような施策が考えられるか。

・高齢者講習は実車も含むが、あくまで講習なので運転能力に課題があっても、その場のアドバイスのみ。
ドライブレコーダーを使った運転アドバイスや定期的なトレーニングなど、運転能力向上を高齢者講習以外の時にも実施できないか。

・安全運転サポート車など、ハードの普及に向けて補助金などが考えられないか。

●移動手段の確保の必要性

・免許を自主返納したあとの移動手段が無ければ、自主返納もこれ以上進まない。
バス・タクシーなどの割引制度など移動手段や、その前提となる公共交通機関の維持・確保が必要だが、どう取り組むか。

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さらなる調査のためのリンク集
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【平成30年版】高齢者の事故は若者より多いのか?:年齢別統計データ
https://www.jijitsu.net/entry/koutsuujiko-koureisya-wakamono-toukei

秋田県警:高齢運転者による死亡事故に係る分析
http://www.police.pref.akita.jp/kenkei/toukei/jiko-koureisha.pdf

池袋母子死亡事故、能力低下の高齢ドライバーに「運転させない制度」づくりが急務
https://www.bengo4.com/c_23/n_9587/

運転のプロが読み解く、高齢者の暴走事故の真相
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16085

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